いきなりですが、皆さん、
自分は分かりやすい文章が書けない・・・
そう思っていませんか?
残念ながら、これが「分かりやすい文章が書けない」という人に共通した
「勘違い」ですなんです。
実は、普段何気なく使っている接続詞の使い方を見直すだけで、
驚く程文章が分かりやすくなります。
そこで本記事では、間違いやすい接続詞の使い方を紹介します。
・正しい接続詞の使い方が分かる
・分かりやすい文書が書けるようになる
そもそも接続詞とは?
繋ぎ言葉って、小学生の時になんとなく習いましたよね。
しかし、多くの人が間違った使い方をしてしまうのはなぜでしょうか?
それは、日本の教育に問題がありそうです。
国語の先生は教科書通りか受験対策のことしか教えてくれません。
社会人になって、どんな接続詞の使い方をしたらいいのか?
誰も教えてくれませんよね。
いつの間にか間違った接続詞をつかう習慣がついてしまっている。
ほとんどの人がこれです。
そもそも接続詞を使う一番の目的は、読み手に分かりやすくするためです。
そもそもの目的が、分かりやすくするためのものなのに、
使い方を間違えることで、違和感を与えたり、分かりにくくさせてしまっては
元も子もありませんよね。
正しい接続詞の使い方を覚え、文章に一貫性や説得力を持たせられるよう、
意識してみましょう。
主な接続詞6つ
主な接続詞を6つ紹介します。
①順説
順説は、前の文章が原因・理由となり、
後ろの文章が順当な結果や結論になる時に使われます。
順説の使い方は
①理由を伝える
②順説をつかう
③結論を伝える
この順番を意識してください。
(例文)
・これから大雨が降るらしい。だから、早めに帰ろう。
・たくさんお肉を食べた。だから、お腹がいっぱいだ。
・パソコンが壊れてしまった。それで、買い替えることにした。
・フリーランスとして活動したい。そのため、ノウハウを学んでいる。
例文をみてもわかるとおり、順当な文章というのは、
意外なひっくり返しがないということです。
例えば
・これから大雨が降るらしい。だから、ゆっくり帰ろうと思う。
だと、順当な文章ではないですよね?
雨が降るのに、なぜゆっくり?と、読み手を混乱させてしまいます。
・順説は、話をまっすぐに繋げること=順当に接続する。
・前文が理由で、後文が結果。
②逆説
逆説とは、前の文の内容と後ろの文の内容が逆の関係である時に使われます。
読者の興味をひき、深い理解を促したい時に使います。
(例文)
・眠たくて仕方がなかった。しかし、勉強をつづけた。
・見た目はとても悪い。でも、味はおいしい
・パソコンは飽きてきた。けど、やめられない。
・苦手でしょうがない人がいる。だが、付き合いは続ける。
・たばこは身体に悪いと分かっている。けれど、好きなので吸う。
・言わない方が幸せだ。そうではあるが、私は言う。
逆説を使う事で、相反する事実を分かりやすく伝えることができる。
③並列
並列は、前と後、AとB等、文と文が台頭の関係にあることを示す接続詞です。
(例文)
・社長の話は長い。また、退屈だ。
・ドラえもんは猫でありかつ、ロボットでもある。
・住所・氏名および、電話番号を記載してください。
・新春初売りセールならびに、福袋発売について
並列は、接続詞の中だけでなく、品詞の中でも商品度の高い語です。
上手に使うことが出来ると、ライティング力が飛躍的に上がります。
④添加
添加とは、別の物事を付け加える接続詞です。
添加を使う事で、詳細を分かりやすく伝えることができます。
添加の使い方は
①文を伝える
②添加を使う
③それに事柄を付与する文を伝える
この順番を意識してください。
(例文)
・お財布をは無くしてしまった。さらに、バックも失くした。
・私はハトが好きだ。また、平和が好きだ。
・私は糖尿病だ。しかも、重度だ。
・彼女は家のために働いている。そればかりか、父親のお世話をしている。
例文を見て分かるように、前文を補う構成になっていますね。
⑤説明
説明は、前の事柄について説明を加えたり、内容を補ったりします。
(例文)
・明日は12月24日、つまり、クリスマスイブだ。
・私は怒っている。なぜならば、約束を破られたからだ。
・人気のバームクーヘンを買うことが出来る。ただし、一人3つまでだ。
・私はあなたを信じていない。だって、先輩があなたを嘘つきと言っていたから。
前の内容を詳しくするときに使います。
⑥対比
対比は、前の事柄と後ろの事柄をくらべたり、どちらか一方を選ぶ時に使います。
対比の使い方は、
①文を伝える
②対比を使う
③それに対する共通点や相違点を伝える
(例)
・姉は山へ行った。一方、弟は海に行った。
・前半は勉強。逆に、後半は遊びだ。
・知人は勉強熱心だ。半面、運動にも力をいれている。
・えんぴつはすぐ買い替える。対して、シャーペンは長持ちする。
対比は、文とそれに対する共通点や相違点の間で使います。
文章が下手な人が使う間違った接続詞の使い方2選
①「が」を使いまくる
逆説の接続詞「〜が」は、中毒性のあるいわゆる「文章の麻薬」のようなも2のです。
無意識に考えなしで使っている人が、多すぎるんです。
その結果、使えば使うほど、文章が長くなり、分かりずらくなります。
例えばこんな風です。
(例文1)
AIの導入がうまくいきましたが、地方在住の優秀な人材を確保できました。
(例文2)
先日ご連絡させていただいた報告書の件ですが、不備などございませんでしたでしょうか?
(例文3)
今週の作業は予定通り順調に進んでいて、このままいけば予定通りに完了しそうなんですが、今週のミーティングは、準備が間に合わなくて延期しないといけません。
「が」をこのように使ってしまうと、読み手に余計な思考をさせてしまいます。
正しくは、
(例文1)
AIの導入がうまくいきましたので、地方在住の優秀な人材を確保できました。
(例文2)
先日ご連絡させていただいた報告書の件です。(「が」はいらない。)
不備などございませんでしたでしょうか?
(例文3)
今週のミーティングは延期させてください。
理由は、準備が間に合わないからです。
全体のスケジュールに支障はありません。(結論からのべる)(「が」はいらない)
「が」の接続詞はめちゃくちゃ便利で、とりあえず使っておけばいいという感じになってます。使いたくなる気持ちは分かりますが、文章を書くときは使わないでください。
まこなり社長も、【絶対にやめろ】大人が書いてはいけない文章TOP10
の中で、口を酸っぱくして言っています。
「が」という接続詞は、「順説」「逆説」「単純な接続」にも使われている。
使うときは、「逆説」に限定して使おう。
②接続詞を使いすぎる
接続詞は、車でいう「ウインカー」の役割と言われています。
つまり、うまく使えば、読み手を迷子にさせず、文章をつなぐ最高の脇役となります。
しかし、使いすぎると読みにくい文章になってしまいます。
■悪い例
前期は目標としていた集客数を確保できませんでした。
ですので、今期は広告費用をさらにかけて集客を重視します。
したがって、早急に予算調整をお願いします。
上の例は、「ですので」「したがって」がなくても、文章は通じますよね?
不要な接続詞委を多用するのはやめましょう。
まとめ 正しい接続詞を使って分かりやすい文章を書こう!
いかがでしたでしょうか?
伝わりやすさは、接続詞の使い方で変わります。
そのため、正しい接続詞の使い方をマスターすることが大切です。
今回の内容をぜひ意識して、文章を書いてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!